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意外に大きい冷蔵庫の消費電力
小さくても電気を食ってしまう冷蔵庫
なお、冷蔵庫の年間消費電力量についての表示方法は、平成18年(2006年)5月1日以降変更され、現実的な数値になったため、以前よりも大幅に増える結果となりました。ですので、これ以前に製造された冷蔵庫内にある表示は、現実のよりも少なく数分の1程度になっている可能性があります。あまり当てにならないということです。 次に、年間の電気代に換算したものを示します。1kWh=22円として計算してあります。当然ですが、上記グラフに比例した結果になっています。年間1万円ちょっとというのが平均的な金額となっています。
大手家電メーカーのH社に限ってみると容量と年間消費電力量の関係(2008年春時点)は、次のようになります。俗に言うマンションサイズ(幅60cm以内、奥行も同程度、高さ180cm程度)のR-X370が450kWh/年最も消費電力が少なくなっています。同社によれば2008年2月1日時点で、定格内容量350〜400Lクラスのノンフロン冷凍冷蔵庫として、業界No.1とのことです。 追記:2008年9月16日にパナソニック(10月1日より松下電器産業から社名変更)から新型冷凍冷蔵庫の発表がありました。NR-F503Tは定格内容積501L以上の国内家庭用ノンフロン冷凍冷蔵庫において年間消費電力量380kWh/年で業界No.1の省エネを実現したそうです。一方、日立も冷凍冷蔵庫?R-SF45YM(定格内容積451L・6ドア)も10月1日に発売を予定しているので、両社の争いが注目されます。
ちょっと悲しいのは、容量が小さくなるとむしろ年間消費電力量は増大してしまうことです。このような選択は避けたいところ。仮に年間で200kWh違うと、電気代で年間4400円分の差となります。なんのために小さい冷蔵庫にしたのかわからなくなります。
参考までに、冷蔵庫容量に対する冷蔵庫サイズ(幅、奥行、高さ)の関係も、せっかくなので示しておきます。容量的にもマンションサイズで365リットル程度のものががんばっています。一方、同じ外形寸法で容量を増やす挑戦として、M社のNR-F412Tは406リットルを確保し、スペック上も消費電力470〜490kWh/年と少なめで健闘しているようです。
古いものを大事にすれば良いとは限らない冷蔵庫
このような結果は2006年5月の件もあるので、いまいち当てにできないのですが、いちおう数値通りに改善されたとすれば、古い冷蔵庫を使い続けることは、多くの電力量(=エネルギー)を消費してしまい、火力発電所から発生するCO2(炭酸ガス)の排出を増やしてしまうことになります。1996年以前の冷蔵庫を最新機種に買い換えることは、場合によっては電球を蛍光灯に買い換えるくらいの省エネ効果(=電気代が1/5)があるといえそうです。このような効率向上の変化は、冷蔵庫同様にモータとコンプレッサ(というかヒートポンプ)を使うエアコンに見受けられます。 年間消費電力量が500kWh程度の最新型に対して、1996年以前の標準的な冷蔵庫を使用した場合、年間1000〜1500kWh程度を節約することもあり得るわけで、その場合は電気代で、なっ、なんと22000〜33000円/年も違ってきます。もちろん、ケースバイケースなので、これ以上もこれ以下の場合もあるでしょう。ちなみに1000〜1500kWhの節約は、新しいCO2排出係数である0.555kg-CO2/kWhを使用すると、年間で555〜833kgのCO2排出を抑えることに相当します。石油火力発電で電気を作ったとして大雑把に計算すると、石油換算で年間237〜356リットル程度が節約できそうです。もちろん、冷蔵庫を作る際の資材を節約するという観点も当然必要になってきますが、10年以上前の、省エネ対策、環境対策が弱い、古い普通の冷蔵庫は買い換えた方がいいのではないかと考えます。(さすがに、この差は大きすぎるのではないかと違和感を感じます。上図の変化が本当であるかなど、検証が必要そうです。15年以上前に製造された冷蔵庫の、真の実力を調べないとダメかも。)
何が省エネルギー技術を向上させたのか? 1.断熱材の進化 2.モータ、コンプレッサの進化 3.制御部の高効率化 こういった省エネルギー性能の向上に伴って、断熱材やモータ&コンプレッサが占める体積が小さくなってきました。そのため、同じ冷蔵庫の外形寸法であっても、容量が以前よりも増大しているケースがあります。 また、オゾン層を破壊し温室効果が高いことから、フロンガスおよび代替フロンガスを冷媒および断熱材発泡剤に使用しない、ノンフロン冷蔵庫が登場しました。冷媒には炭化水素系のイソブタンが使用されています。冷却性能には問題ないのですが、可燃性があるため、これまでは使用されてきませんでした。そのため、家庭用冷蔵庫では、使用量を100g以下にしています。 各種ガスのオゾン層破壊係数と地球温暖化係数
パワーやエネルギーの単位について 「パワー×時間=エネルギー」という関係にあり、1Wが1秒使われると1J(ジュール)というエネルギーになります。また、電気業界では1Wを1時間使ったときのエネルギー量をWhとして扱い、バッテリの放電エネルギーなどの表記に使うことがあります。したがって、1時間は3600秒ありますので、1Wh=3600Jとなります。また、電力会社かたの電気代はkWhという単位をもとに計算されています。基本料金と従量制料金などで決まるため、単純ではありませんが、日本では1kWhあたり22円として扱うのが一般的です。 なお、熱量の単位であるcalもエネルギーの単位です。1calとは、1gの水の温度を1℃上昇させるのに必要なエネルギーです。1cal=4.2Jとして換算できます。
参考文献 お断り:上記データは2008年4月時点のものですので、新製品等が登場することで値などは変化します。また、東海大学木村研究室が省エネルギーの観点から見たものであり、使い勝手や、デザイン、便利機能などはほとんど考慮されていません。実際の購入の際には、ご自身で総合的に判断されることをお勧めします。なお、冷蔵庫の斡旋を目的としていませんので、個別のお問い合わせにはお応えできない場合もあります。ご容赦ください。 |
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