Research

東海大学工学部電気電子工学科 稲森研究室

研究内容

稲森研究室では,電力工学および通信工学を融合し,省エネルギーに貢献する社会インフラ構築の実現を目指した研究を行っています.

水中および海中における非接触電力伝送

 海底探査などの作業を背景に、水中ロボット(ROV)や自律型航走体(AUV)の開発が行われています。これらの機器はケーブルやバッテリにより推進しますが、ケーブルにより可動範囲が制限されたり、給電の度に浮上しなければならない等、作業効率に課題があります。近年、この課題を解決する為に海水中での非接触電力伝送に関する研究が行われ始めています。研究室では、海水中での非接触電力伝送を実現させるために、海水が電力伝送性能に与える影響について研究を行なっています。
2022年度東北大学共同プロジェクト研究成果

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高効率非接触電力伝送システムの構築

近年,携帯型電子機器や電気自動車の普及に伴い,従来の有線による給電に比べ,利便性や安全性の面でワイヤレス給電システムが注目されています。 研究室では,非接触電力伝送システムの効率を決定する要因を明らかにすることを目的とした研究を行なっています。 また,共振型非接触電力伝送システムにおいて,電力伝送の際に無線通信技術を用いてシステムの最適化を図り,共振分裂や信号干渉を抑えることで,常に高効率な電力伝送を可能とするシステムの検討を行っています。 高効率かつ大電力を必要とする産業用機器などへの実用化を目指しています。

antenna

無線通信受信機のためのディジタル信号処理

ワイヤレス通信技術はその急速な発展・普及により, 人々のライフスタイルを大きく変えるまでの影響力を持つに至っています。ワイヤレス機器の小型化,低消費電力化,低コスト化,伝送速度の高速化などに伴い,新しいワイヤレス通信の利用形態が提案されつつあり,ユビキタスかつブロードバンドなワイヤレス通信が求められています。ディジタル信号処理を用いて,低コストかつ低消費電力で復調する受信機構成を検討しています。



3年次問題発見ゼミナール

自然エネルギーを利用した電力供給ネットワーク

自然エネルギーを利用した発電システムが注目されています。しかし自然エネルギーからの電力発生では,常時発電が難しい事および電力の不安定性が大きな問題です。このため二次電池に電力を蓄えることで,常時使用可能かつ高品質の電力に変換する必要があります。この蓄電システムでは,充電制御に細心の注意が求められます。従って,自然電力を用いて充電するには,発生する電力自体の情報や電池の動作状況,物理特性等の各種情報を処理しながら最適な管理が必要となり,情報とエネルギーの密な連携技術の研究および開発が重要です。誰でも電力ネットワークを作り配分できる新しい分散電力ネットワークシステム構築を目指します。

課題:自然エネルギーと蓄電池を利用した電力システムの構築
ー電力計を用いた電力量測定
ー電力需要量の考察とプレゼンテーション
ーデータ解析と線形計画法を用いた最適化シミュレーション
ーレポート提出

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